【割引クーポン付き】 初めての「レコードのある暮らし」。デザインも良くて置き場所に困らないプレーヤーにやっと出会えた

手軽でスピーディなことが良しとされる世の中で、好きなことのために「あえて手間と時間をかけること」は、大切にしたい価値観。

「僕もそう思います」と共感してくれたのは、ROOMIEの人気連載「みんなの部屋」で自慢のおうちを紹介してくれたイノウエさんです。

東京のワンルームから湘南のヴィンテージマンションに引っ越しをして、イノウエさんの「好きなことに手間と時間をかけたい」という気持ちは、より大きくなったとか。

そんなイノウエさんの湘南の住まいへお邪魔して、豊かな時間の過ごし方について聞きました。

スタイルにとらわれず「いま住みたい部屋」をつくりたい

イノウエさんが、東京の人気エリアから海にほど近い湘南のヴィンテージマンションの一室に引っ越しをしたのは、昨年10月。

リモートワークが増えて出社機会が減ったこと、結婚を控えていた相手が湘南で生まれ育ったこと、そして結婚後に迎えたいと思っていた犬の飼育がOKだったことも、この部屋を選んだ決め手となりました。

イノウエさんが目指しているのは、スタイルにとらわれない「いま住みたい部屋づくり」。

空間に用いるカラーは、ホワイトとグレー、ブラウンを基調とし、同じブラウンでもレザーや木目、ファブリックなどの異素材を組み合わせながら統一感を持たせているのだそうです。

床にストーン調のタイルを敷いたり、カーテンボックスに白いシートを貼ったり、ベランダにタイルを敷いて植物を置いたりして、時間をかけて好みの住まいに整えているところです。

趣味のDIYはもちろんですが、仕事で帰りが遅い妻のためにコトコトと煮込み料理をつくったりして、「あえて手間をかけて何かを完成させる」ということの醍醐味を味わっているイノウエさん。

東京での暮らしは自分だけのために時間を使う毎日でしたが、湘南では犬の散歩に行ったり妻と家で過ごす時間を楽しんだりといった、家族との何気ない日常が幸せです。

季節の移ろいがより身近で、地元の人もおおらか。時間の流れもゆったりしているように感じます（イノウエさん）

デザイン性とスペースがネックだった「レコードプレーヤー」

そんなイノウエさんが、いま興味を持っているのが「丁寧に音楽を楽しむ」ということ。

もともと家ではいつもBGMを流しているほどの音楽好きですが、さらに湘南エリアには有名なレコード喫茶やヴィンテージレコードショップがあり、「いつか自分もレコードで音楽を楽しんでみたい」と思うようになったのだそうです。

レコードに興味がありながらプレーヤーの導入をためらっていたのは、インテリアになじむレコードプレーヤーがなかなか見つけられなかったから。

また、プレーヤーは置く場所をとるというイメージも、レコード体験を遠ざけていた理由のひとつでした。

Bluetooth対応だから、置く場所を選ばずに楽しめる

そこで今回イノウエさんに試してもらったのは、オーディオテクニカの「AT-LP70XBT」。今夏に発売したばかりのBluetooth対応のワイヤレスレコードプレーヤーです。

レコードプレーヤーなどのオーディオ機器は、壁から電源をとり、機器同士をケーブルでつながなければいけないため、「壁側にまとめて置かなければいけないもの」というイメージがありました。

でも「ワイヤレス」ということは、電源さえ取れれば置く場所を問わず、Bluetoothの電波が届く範囲なら、どこにいてもワイヤレススピーカーやヘッドホンでレコードの音が楽しめるということになります。

また、レコードを再生するために欠かせないフォノイコライザーが内蔵されているため、追加機器を購⼊せずにすぐ楽しめるのも、この「AT-LP70XBT」の特徴です。

まずイノウエさんに「AT-LP70XBT」のデザインについて聞いてみると、返ってきたのは「この空間にぴったりですね、なじみすぎです（笑）」という感想。

ブラックとブロンズの組み合わせは、まさにイノウエさん好み。ソファ横にあるコンクリート素材のローテーブルに置いてみると、ぴたっとハマりました。

レコードをかけること自体が初めてというイノウエさんですが、操作方法はフルオートで簡単。スタートボタンを押すだけで再生ができ、途中で止めたいときはストップボタンを押せばOKです。

もちろん、手動で針をレコードに落とすこともできます。クランプ（アームレスト）を指で動かし、レコードの溝に針を落とすと……「この一瞬の集中がいいですね」とイノウエさん。念願だった「レコードに針を落とす」という体験に、とてもうれしそうです。

スピーカーもワイヤレスであることのメリットは？

手持ちのワイヤレススピーカーやヘッドホンでももちろんいい音が楽しめますが、さらにワンランク上のリスニング体験を堪能したいなら、「AT-SP3X」がおすすめ。

「AT-SP3X」はコンパクトなサイズながら、空間を満たすバランスに優れたサウンドに、インパクトのある低音が楽しめるパワードブックシェルフスピーカーです。

このスピーカーもBluetooth対応なので、レコードプレーヤーを有線でつなぐ必要はありません。

このスピーカーとプレーヤーをワイヤレスで接続してレコードをかけてみたところ、聴き慣れたJ-POPはまるで違った雰囲気に。また、ジャズの名盤では、まるでライブ会場にいるかのような臨場感に包まれました。

「何度も聴いている曲のはずなのに、ストリーミングやCDでは気づけない音があったんですね」と、イノウエさんも初めて自宅で聴くレコードの音を楽しんでいました。

仕事の息抜きや食後のひととき、語らいの場などで、「ちょっとコーヒーでも淹れようか」となるシーンがありますが、「レコードをかけるという行為はそれと似ていますね」とイノウエさん。

お湯を沸かし、カップをあたため、豆を選んで挽き、ドリップするという儀式のように、そのときの気分にあわせて音楽を選び、丁寧に針を落とす。こうして手間をかけたからには、丁寧に音を“味わおう”と音楽に向き合えますね（イノウエさん）

この「AT-SP3X」がいいのは、ワイヤレスでレコードの良質な音が楽しめることだけではありません。

「マルチポイント」にも対応しているスピーカーなので、イノウエさんはレコードプレーヤー「AT-LP70XBT」とプロジェクターを同時に接続。どちらかで音を出すたびに設定を変える手間も省けます。

プランタースタンドに「AT-SP3X」をのせて、書棚の左右に置いてみたところ、もともとそこにあったかのようにイノウエ家のインテリアになじんでいます。

“粋”な音の楽しませ方は、オーディオテクニカならでは

レコードをかけることに慣れてきたら、挑戦したいのが「好みの針を探す」という楽しみ。

レコードプレーヤー「AT-LP70XBT」にはもともと接合丸針付きのカートリッジ「AT-VM95C」が付属していますが、他に4種類の針先が別売で用意されています。

オーディオテクニカの担当者によれば「針を変えると、音色や音の解像度が変わる」とか。聴き比べて、自分の好みを探るのも贅沢なたしなみ方ですね。

このように交換針の種類が豊富なのは、オーディオテクニカが60年以上にわたり、カートリッジに向き合って研鑽を重ねてきたメーカーだからこそ。オーディオテクニカの技術や経験、⾳へのこだわりは、レコードプレーヤーのクオリティにも⼤きく反映されています。

コーヒーを丁寧に淹れるように、音を丁寧に“味わえる”レコード体験を

レコードプレーヤー「AT-LP70XBT」とスピーカー「AT-SP3X」の魅力を、存分に堪能したイノウエさん。「妻もきっと気に入ると思う。帰ってきたら、ふたりでお酒でも飲みながらレコードの音を楽しみたい」と語ってくれました。

レコードで音楽を聴くという趣味ができたら、家での過ごし方だけでなく、気持ちの持ち方や人との関わり方まで変わりそうですね。僕の世界を広げてくれる存在になる。今回、体験してそう思いました（イノウエさん）

「AT-LP70XBT」は、イノウエ家に設置したBZ（ブラック/ブロンズ）、WS（ホワイト/シルバー）、公式オンラインストア限定のBS（ブラック/シルバー）の3色展開。

また、もう少し手頃にレコード体験をしてみたいという人は、Bluetooth対応はしていないモデル「AT-LP70X」（税込33,000円）もおすすめです。

「レコードは難しそう」というハードルを下げてくれるオーディオテクニカのアイテムたち。

音や曲を楽しむその先にある、より豊かな「音楽体験」を味わわせてくれることでしょう。

※本記事は2024年8月29日に掲載した記事を再掲載したものです。

Text by Rie Omori
Photographed by Kenya Chiba