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Photographed by tsubottlee

ショッピングモールやビーチ、公園などが点在し、暮らしやすさからも人気の福岡県のとある街。

にぎやかな商店街を抜けた先に、今回ご紹介する岩部さんの住まいがありました。

お名前(職業):岩部さん(服飾・雑貨など暮らしにまつわるECサイト運営、制作担当)、妹
場所:福岡県
面積:1LDK/48平米
築年数:35年
住居形態:マンション

  

岩部さんは、地元・福岡にUターンした後に妹さんとのふたり暮らしをスタート。

お気に入りの家具を楽しめる、ゆったりとしたLDKがあるお部屋での暮らしについて、お話を伺いました。

この部屋に決めた理由

家具の配置がしやすい、ひと続きの空間

就職を機に福岡を離れていた岩部さんは、リモートワークが可能になったことをきっかけに、地元へUターンすることに。住まいは、姉妹で相談しながら一緒に選んだそう。

「一度は実家に戻ったのですが、妹と話すうちに、ふたりとも『この街に住みたい』という思いが強くなって。そこから、ふたり暮らしを始めることにしました」

以前はインテリアショップに勤めていたという岩部さん。新しい住まいでは、一人暮らしのときのような“狭さ”による制約をなくして、インテリアを楽しみたいという思いがあったそう。

「ふたり暮らしだと、選べる物件の幅も広がりますよね。リビングとダイニングが扉で区切られている間取りが多いなかで、今の住まいは15畳のワンフロアで、間仕切りがなく開放的だったことが決め手でした。家具の配置が自由にできて、模様替えもしやすいんです」

内装もお気に入りのポイントだったと話します。

「一度リフォームされていて、ナチュラルな色合いを基調に、アクセントクロスにくすみブルーが使われていたことも、決め手のひとつでした」

子ども部屋も姉妹で共有していたという岩部さん。今回の住まいも、すべてをふたりで共有しながら暮らしを楽しんでいます。

お気に入りの場所

ついつい座ってしまう、心地よいソファスペース

新しい住まいで「絶対に置きたい」と思っていたソファは、岩部さんにとってお気に入りの場所のひとつ。

「ソファが心地よすぎて、リラックスタイムはもちろん、ちょっと作業する時も、つい座ってしまいます。特に人気なのが、照明のある側。いつも妹と取り合いになるんです。本を読んだり、パソコン作業をしたり、そんな時間が好きですね」

ソファは以前勤めていたRe:CENOのもので、念願のインテリアだったそう。

「座り心地の良さは以前から実感していて、広い家に住んだら絶対に置きたいと思っていたインテリアでした。クッションの復元性も高く、長く使い続けたいアイテムです」

カバーは取り替え可能で、夏場はリネン、冬場はコーデュロイと季節に合わせて変化をつけながら楽しんでいるそう。

シーンによって変えられるダイニングテーブル

ダイニングテーブルも、仕事で関わっていたことがきっかけで、使ってみたかったアイテムのひとつです。

ダイニングテーブルからの眺めがとても好きです。リビング側には、好きなものだけが目に入るようにインテリアを整えています

テーブルは円形から拡張できる仕様で、来客時にも活躍。

「友人を招いたときは、壁に寄せているベンチも引き出して、大人数でも囲めるようにしています」

横には大きな窓があり、リネンのカーテン越しの光や風のゆらぎに日々癒されているそう。

作業がしやすい、広めのキッチン

LDKの一角にあるキッチンは、賃貸物件としては広め。複数人で使ってもゆとりがあります。

もともとの作業スペースに加えて、IKEAのワゴンを作業台として追加したことで、さらに使いやすくなったそう。

料理をするときに作業がしやすいよう、調理時に使うアイテムは作業台に収納。毎日使うものはオープン収納でさっと取り出せるようにしています。

「最近は、ワゴンの下にキャスター付きのゴミ分別ボックスを作ったり、壁に取り付けられるウッドのナイフラックをDIYしたり。もっと使いやすくなるように試行錯誤しているところです」

お気に入りのアイテム

初めて買った作家さんのアート

ダイニング横に飾っていたのは、誕生日に自分へのプレゼントとして購入したアート作品です。

Okazaki Shingoさんの展示を見に、大分まで行って買いました。SNSで拝見していて、シンプルに『きれいだな』と思って。家具とも合いそうだったので、思い切って迎え入れました」

ブルーの壁によくなじんでいるところも、本当にお迎えしてよかったと感じる、と話してくれました。

お部屋のアクセントになっている照明

お部屋づくりに悩んでいたときに出合ったのが、ジョージ・ネルソンの「バブルランプ」

「インテリアでウッド系の物が多くなり、ナチュラルすぎてちょっと違う……と悩んでいたときに、キリッと引き締めてくれるこのランプを選びました。ブルーの壁に映える点もお気に入りです」

モダンな要素や、他のアイテムと少し異なるトーンをもつこのランプを加えたことで、全体のバランスがよくなったと感じているそう。

一目惚れしたヴィンテージデスクランプ

お部屋の中で場所を移しながらずっと大切に使い続けているのが、ヴィンテージのデスクランプ「Royalcopenhagen」です。

「福岡市内にある『TRAM(トラム)』というお店で偶然見つけて購入したものです。優しい印象なのに、お部屋に置くと存在感があって。ウッドのアイテムと相性がいいなと思います」

この照明だけをつけて、寝る前に本を読む時間が心地よい、と岩部さん。

シェードから溢れる光が魅力的です。

気になるところ:生活感とのバランスに悩む

開放感のある広々とした間取りは自由度が高い反面、生活感とのバランスに悩む場面もあるそう。

冷蔵庫や調理家電の置き場がないので、全て丸見えになってしまいます。キッチン・ダイニング・リビングがひと続きなのがこの住まいの魅力でもありますが、そのぶん生活感との付き合い方が難しくて。インテリアを楽しむこととのバランスをどう取るか、今も悩みながら工夫しています」

岩部さんが実践している、「家の中の、気になるポイントへの対策」は「暮らしのアイデア編」にて紹介します。

これからの暮らし

取材当初、妹さんとのふたり暮らしからパートナーとの同棲へと変化する予定と話していた岩部さん。住まいはそのままに、暮らす人の変化に合わせて、インテリアや家電もアップデート予定です。

「妹と使っていたインテリアも冷蔵庫も、ひとり暮らし時代の小さいサイズなので、もっと大きなものに変えていこうと思っていて。全体のバランスを見ながら、少しずつコーディネートしていきたいですね」

キッチンはDIYを重ねてきたけれど、まだまだ使い勝手を見直せそうなので今後も少しずつ取り組みたい、と考えているそう。

住まいの心地よさを大切にしながら、暮らしの変化にも寄り添っていく岩部さん。これからのアップデートも楽しみですね。

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