Photographed by tsubottlee
交通の便もよく、落ち着いた街並みから居住地として人気の高いエリア。
最寄りの駅から徒歩10分ほどの通勤にも適した場所に、今回ご紹介するmaasaさんの住まいはありました。

同棲を機に引っ越したマンションは、間取りも内装も“THE賃貸”の物件。
デザイナーズ物件に住んでいた頃から大切に集めてきたインテリアを活かしつつ、ゆったりくつろげる部屋時間を演出する住まいづくりについてお話を聞きます。


この部屋に決めた理由

maasaさんの物件探しは、ひとり暮らしの経験も踏まえて進めていったそう。
「以前の部屋がワンルームだったこともあり、空間を細かく仕切らずに、余裕をもって暮らしたいという思いがありました。
この物件は、それぞれの職場にアクセスしやすい立地と、広さが40平米以上あることを条件に探してたどり着きました。寝室とリビングの間が引き戸になっていて、仕切りたいときだけ仕切れるのがよかったです」
お気に入りの場所
植物とソファに癒されるリビング

ひとり暮らし時代のインテリアと、ふたり暮らしによって新たに加わった植物がミックスされたリビングスペースが、お気に入りの場所です。
「ソファは前から使っているお気に入りの「ROSETTOGO(ロゼトーゴ)」です。真っ白なソファだとかしこまりすぎてしまうので、少しカジュアルダウンさせた○○色の生地が今回の部屋の雰囲気にも合っているなと思っています」
インテリアはmaasaさんが中心に選ぶなか、パートナーの趣味が反映されているのが植物です。

「彼はものを所有しないタイプで、この家に持ってきたものもほとんどなかったのですが、植物だけは、彼の趣味としてありました。この家ではエバーフレッシュを新しく購入しています」
白が中心の空間で、植物の緑がアクセントに。これまでお花を飾ることはあっても、植物は置いていなかったと話すmaasaさんの、新しい部屋の楽しみ方になっていました。
こだわりの什器で楽しむディスプレイスペース

maasaさんのお気に入りが並ぶディスプレイスペースは、友人に教えてもらったという什器がポイントに。
「家具というより、ディスプレイに使われるような什器みたいなものが好きで。去年韓国旅行に行ったときに雑貨屋で見つけて気に入っていた商品があったんです。そのとき一緒にいた友達が、帰国後『好きそうなやつあったよ』と教えてくれたのが、京都のmonoyaさんのものでした」

「受注生産で、オーダーしてから3カ月ほど待ちましたが、待った甲斐があったなと思っています。部屋のなかでも置く場所を変えたり、組み変えたりしながら、そのときどきで好きなディスプレイを考えるのが楽しいですね」
お気に入りのアイテム
什器にも馴染む盆栽

ディスプレイスペースに並ぶお気に入りのなかでも、特に什器の雰囲気に馴染んでいるのが盆栽です。
「什器を購入したmonoyaさんが京都のお店ということもあり、和の要素が感じられるアイテムも取り入れたいと思っていました。
そうして辿り着いたのが盆栽で、空間に合うものを私が購入して、植物が好きな彼に育ててもらっています」
インテリアに関心があるmaasaさんと植物が好きなパートナーの、ふたりの“好き”が融合した空間になっていました。
韓国旅行で購入したSTEADINARYのお香立て

韓国インテリアが好きで、住まいづくりの参考にもしていると話すmaasaさん。昨年、現地に足を運んでいろいろなお店を巡ったなかで購入したのが、STEADINARYのお香立てです。
「韓国に行ったら絶対ここのお店に行きたいなと思っていたショップがあって、そこでセレクトされていたものです」

「シュールなアイテムが好きなので、気に入っています。殺風景になってしまいがちなダイニングスペースで、お花とともにいいアクセントになってくれています」

部屋を見渡してみると、小さな人形など可愛らしいものがちらほら。洗練された空間に遊び心を感じる組み合わせが魅力的ですね。
FLOSのペンダントライト

お香立てと同じく、ダイニングスペースで印象的なのがペンダント照明。置いたり、吊るしたり、掛けたりと様々な使い方が楽しめるFLOSの照明をダイニングで使いたいと決めていたそう。
「前の住まいはすべてダウンライトで、ペンダントライトを楽しむ機会がありませんでした。今回引っ越してシーリングのプラグがあったため、何を使って楽しもうかと考え、辿り着いたのがこの照明です」

「よくある感じじゃない照明を楽しみたいと思ったときに、FLOSの照明をペンダントとして吊るすのは珍しいからやってみたいなと思ったのがきっかけです。
長方形で角のあるダイニングテーブルに対して、少し丸みを帯びたFLOSの組み合わせのバランスが気に入っています」
残念なところ

デザイナーズ物件から引っ越してきたこともあり、気になるというのが内装。
「機能面を考えると仕方がないのですが、前の住まいになかった巾木は、ない方が好みです。LDKに入る扉も白い空間からは少し外れた茶色で違和感を感じますが、賃貸の住まいだから仕方ないと気持ちを整理して暮らしています」
これからの暮らし

以前の部屋とは内装も広さも異なる現在の部屋。試行錯誤の途中ではありつつも、引き続き部屋づくりを楽しみたいとmaasaさんは話します。
「住まいが前より広くなったこともあり、それに合わせてインテリアも増えてきました。余白をつくることは大切にしつつインテリアを楽しめるバランスも考えて、整えていけたらと思っています」

「将来はマンションをリノベーションして、自分の好きな空間に住みたいという思いがあります。この部屋だけでなく、今後の住まいにも繋がる部屋づくりを楽しんでいきたいですね」
好きなものに囲まれた暮らしは、自分を幸せにしてくれるとも話してくれたmaasaさん。余白のある白の空間は、これからの無数の楽しみ方を予感させるキャンバスのようにも見えました。






