Photographed by Megumi Uchiyama
中古マンションを購入し、リノベーションをして昨年末から新しい暮らしがスタートしたハルナさんご夫婦。
住まいが完成したあとも、自身のライフスタイルに合わせてより愛着が湧くよう空間づくりを楽しんでいます。今回はそんな暮らしのマイルールについてお聞きしました。
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暮らしのアイデア①
空間を賢く使い、収納量を増やす

多くの時間を過ごすキッチン。ハルナさんは、必要なものを必要なときにすぐに取り出せるように、動線を意識して効率的に収納しています。

シンクの下の深い引き出しには水まわりで使うもの、野菜を切るなど下準備をする際に必要になるものが入っています。
「おろし金やトレイ、洗剤のストック、水切り器などの道具、調理をする際に使う調味料のボトルを整理して入れています。引き出しの中で使っている無印良品のケースは、仕切りにもなるので重宝しているんです」(ハルナさん)

コンロ下の深い引き出しには、鍋やフライパン、フタなどの火を使うときの調理道具が入っています。
フライパンやフタは立てて並べ、鍋は取っ手を掴みやすく重ねて収納。見やすく、ワンアクションで取り出せるように収納しています。

ワークトップ下の浅い引き出しは、カトラリーやコースター、クリップ、茶漉しなどの小物を中心に小さなケースに分類。スペースを埋めるように、ポリ袋やウェットティッシュケース、ラップ類などもびっしり配置していました。
「ニトリや100均、無印良品などのケースを組み合わせ、仕切りのない引き出しのスペースを活用しています。パズルのように敷き詰め、ぴったりはまる感じはとても気持ちいいですね。ひと目で何を持っているかを把握できるので、買い過ぎも防げます」(ハルナさん)

さらにハルナさんは、深いほうの引き出しの上部にできたデッドスペースに着目。収納にひと工夫を施しました。
「つっぱり棒を2本渡して専用のプレートを取り付け、棚を作ったんです。その上にケースを置いて小物類を入れたり、キッチンペーパー、蒸し器などを置いています。インスタで見た収納アイデアを参考にして設置してみました」


引き出しの開閉を邪魔しない場所に棚を設置したので、出し入れは変わらずスムーズ。ケースに調理道具のフタや小物類を入れたことで、引き出し内のごちゃつきも抑えられます。
暮らしのアイデア②
食器は“見せる収納”にプラスして遊び心を

見せるものと隠すもののメリハリのあるキッチン。作業台下の食器棚は、見せる収納としてさりげない工夫が見られます。
「上の段は、よく使うもので手に取り出しやすいように配置しています。下の段は、普段あまり使わないものや大きなものの場所に。見え方と使い勝手を考えて配置しています」(ハルナさん)

「小皿は手前に置くと見やすいし、取り出しやすくなります。お茶碗は重ねて収納しているので、崩れないようにカゴに入れました」(ハルナさん)


お皿の間には、置物や羊毛フェルトのオブジェを置いて、ディスプレイとしても食器棚を楽しみます。使い勝手がよく眺めても素敵な食器棚ができていました。
暮らしのアイデア③
靴や衣類の場所をまとめる
衣類や靴は、どうしても多くなりがち。そして無造作に置かれることで部屋のごちゃつきの原因にもなります。
ハルナさんの家では、玄関エリアにまとめて靴と衣類の置き場を配置。1カ所にまとめることで、生活空間をきれいなまま保つことができ、空間を広々使えます。

玄関を入ってすぐ、左側の壁一面には靴がずらりと並んでいました。
シンプルに棚に並べるほか、靴ホルダーを活用して複数のスニーカーを飾るように置く方法も取り入れています。コレクションのように見えて美しい配置です。

玄関の右手には扉のないウォークインクローゼットがあります。バッグや帽子もここに置いて、身支度をすべて整えられるように。帰宅後すぐにアウターやバッグをかける動線になっていました。
「靴を置く棚もクローゼットもシンプルにつくりました。全体を見渡すことができ、何を持っているか把握もできます。これ以上、服や靴を増やさないようにしようと気持ちが引き締まります」(ハルナさん)
暮らしのアイデア④
人や猫の気配を感じながら暮らす

クローゼットも寝室も壁で仕切られていない間取りにおいて、リビング手前のほまれさんの作業部屋は個室として独立しています。
「2畳ほどの小さな空間ですが、室内窓がありドアがガラスのためか閉塞感がなく、居心地がとても良いです」とほまれさん。

デスクにチェア、パソコンが置かれていて、コンパクトながら作業しやすい空間使いが見えてきます。
「仕事スイッチを入れるときや作業に集中したいときなど、気分を切り替えられるんです」(ほまれさん)

さらに足元にはこむちゃん用の出入り口もありました。

「キッチンやダイニングの様子が見えたり、逆に個室からLDKの様子を見えたり、いつの間にか足元にこむがいたり。人と猫の存在をさりげなく感じられるのも気に入っています」(ほまれさん)
お互いの気配を感じ合える開放的な間取りと、効率的な収納や配置の工夫。
そのどちらもが合わさり、人と猫が心地よく暮らせる住まいとなっていました。
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