Photographed by Shoya Kitano
都内某所のデザイナーズ賃貸に住む、Masashiさん。
BAUHAUSのエッセンスをふんだんに取り入れ、レゴや積み木など、子どものような遊び心を忘れずに一人暮らしを楽しんでいます。
部屋づくりのきっかけや、お気に入りアイテムについて伺った前回に続き、この記事ではMasashiさんが実践する暮らしのアイデアをご紹介します。部屋をおしゃれにしたいけど、暮らしやすさも諦めたくない。そんなMasashiさんならではのアイデアを、ぜひご覧ください。



暮らしのアイデア①
仕切り1つにもデザインを
Masashiさんの部屋を見渡して思ったのが、どこにも服や下着などの収納がないこと。リビングはお気に入りのアイテムや家具に囲まれ、生活感はほとんど感じられません。それでは一体、Masashiさんの洋服類はどこへ……?

この部屋ならではなんですけど、実はキッチンの奥に、それなりのサイズの収納があるんです。生活感の出る服や下着、そのほか家電はすべてこの中へ収納しています(Masashiさん)

確かにこのサイズの収納があれば、大概のものはすっぽりと隠せてしまう。そしてこの収納にも、ただしまうだけでは終わらない、Masashiさんならではのちょっとした工夫があるのです。

突っ張り棒と布を使い、簡易的な仕切りを取り付けました。デザイン性のある布を選ぶことで、ただの仕切りがインテリアの1つとして機能します。見せたくないものを隠しながら、インテリアにもなる。一石二鳥のアイデアです(Masashiさん)
しかも設置は簡単で、適当なサイズに布をカットしクリップで挟んで吊るすだけ。確かにこのやり方なら収納だけではなく、クローゼットやトイレの小物置き場にも応用できそう!
ちなみにこの布はMarimekko(マリメッコ)の「seireeni」。水の流れにインスピレーションを受け、ギリシャ神話に登場する人魚の名前から、製品名をつけたのだとか。
暖色が多い部屋なので、ここくらいはグリーンを取り入れて、部屋全体のバランスを取っています。ただの仕切りですけど、見た目にもこだわって選びました(Masashiさん)
暮らしのアイデア②
圧倒的な風量を誇る、業務用の扇風機
この部屋を借りたのは、完全に物件決めだったと話すMasashiさん。そのデザイン性に惹かれ即決したお部屋にも、実は1つ弱点が。それは、夏になるとベッドルームが暑すぎること。

この部屋、エアコンの付いている位置だけが唯一残念な点なんです。部屋の構造上、ベッドルームがエアコンの上に位置しているので、エアコンから出てくる冷気が全く届かなくて……(Masashiさん)
「エアコンの位置が悪いことは、内見の段階でわかっていました」と語るMasashiさん。だからこそ、入居する前にある対策を考えていたそう。それが「REED」の扇風機なのです。

「REED」の扇風機は業務用として使われることもあり、その風量はお墨付き。この扇風機で冷気をベッドルームまで送風し、夏でも快適に寝ることができます(Masashiさん)

業務用ってロマン……。
業務用と聞くと無条件でいいと思ってしまうROOMIE編集部ですが、Masashiさんにとっては業務用であることが必須条件。冷房の風を、しっかりと上のベッドルームまで送れるだけのパワーが必要だったのです。
暮らしのアイデア③
ライティングで暮らしにリズムを
取材を実施した日は、あいにくの雨。普段は、大きな窓からいっぱいの日差しが入るMasashiさんの部屋も、今日はやや落ち着いた雰囲気に。そんな雨の日や夜など、暗いときに重宝するのが間接照明なのだと、Masashiさんは話します。


「もちろん、備え付けの照明はあるのですが、使う機会はあまり多くありません」とMasashiさん。普段、頻繁に使うのは、部屋のあちこちに散りばめた間接照明だそう。

備え付けの照明を使うと、明るすぎると感じることが多く……。間接照明を各所で使えば、僕にとって明るさは十分なんです。それどころか、夜や映画を観るときなど、ある程度明るさを抑えたいシーンでは、間接照明の方が使い勝手がいいこともあります(Masashiさん)

仕事中、ご飯の時間、リラックスタイム。生活のシーンごとに照明や明るさを使い分けると、生活にメリハリがつくんです。部屋に雰囲気も出るので、間接照明は積極的に活用していきたいですね(Masashiさん)
暮らしのアイデア④
テレビのない暮らし
Masashiさんの暮らすお部屋は、スッと上まで伸びた高い天井が特徴。それを最大限活かせるよう、部屋を狭く見せない工夫をしているとのこと。それはテレビを置かず、代わりにプロジェクターを使うこと。

大きな壁が部屋の中にあるので、これを使わない手はないなと。コンクリの壁をスクリーン代わりに、動画や映画楽しむ際はNebula(ネビュラ)のプロジェクターを使っています(Masashiさん)
夜になると照明も相まって、部屋がまるで、プライベートシネマのような空間になるのだとか。友人がよく遊びにくるというのも頷けます。

部屋を広く見せるコツは、手前に背の高い家具を置かないこと。テレビ台や大画面のテレビはどうしても圧迫感が出てしまうので、置かないことにしました。またソファをロータイプにしているのも、なるべく圧迫感を出さないための工夫なんです(Masashiさん)
取材を進めるうちに、「そういえばこんな工夫をしていました!」と思い出したように、暮らしのアイデアを紹介してくれるMasashiさん。それほどちょっとした工夫や生活術が、インテリアとして生活になじみ、もはや部屋の一部になっているということ。
おしゃれも生活しやすさも諦めたくない。好きなものには妥協を許さない、Masashiさんの性格と発想が存分に表れた、暮らしのアイデアでした。
詳しいお部屋のインタビューはこちらから↓






